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ArcGIS Proで複数レイヤーのシンボル表示設定を同じにする方法。色や枠線、凡例も変更可能!

GISを使っていると、同じ属性データにも関わらず対象エリアが違うために複数レイヤーになってしまうことがあります。この時、シンボルの表示方法を個別で設定すると手間と労力が掛かります。本記事では、レイヤーに設定したシンボルデザインを他のレイヤーにも適用する方法を紹介します。

ぷーたろー
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本記事で紹介する方法は、シンボル表示で設定したいシンボル数が多く、同じ属性情報を持つレイヤーが複数ある時に有効な方法です。作業効率を上げるために使い方をマスターしましょう!!

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シンボルデザインを適用前と適用後

本記事ではArcGIS Proを用いて、国交相「3D建物データ」の建物高さを等級色で分けています。
下図は、東京23区で設定したシンボルを東京30km圏の同データに適用する前と後の画像です。

設定方法

・まず複数のレイヤーシンボルを統一するために、任意の1レイヤーでシンボルを設定します。

シンボル表示の設定方法

シンボル表示の設定方法は、「コンテンツウィンドウでレイヤーを選択」「フィーチャレイヤータブ内のシンボル表示から分類したい表示方法を選択」

※今回は建物階数を5m間隔で分類するために等級色を設定してます。

・分類方法を選択後、シンボルの設定画面(画面右)が表示されるので、分類したい属性フィールドや間隔、配色、枠線の有無などを決めます。

・シンボル設定が完了後、同じシンボル表示設定にしたい別レイヤーを選択します。
同様にシンボル表示画面まで進めると、設定画面右上の横三本線🈪から「シンボルのインポート」を選択します。

下画像で示す「ジオプロセシングウィンドウ」が表示されます。
「入力レイヤー」には、同じ表示設定にしたいレイヤーを指定します。
「シンボルレイヤー」には、先ほど設定したシンボルレイヤーを指定します。
「ソースフィールド」「ターゲットフィールド」は自動で設定されました。

全ての指定が完了したら、「実行」を押します。

完了すると、コンテンツウィンドウ内のシンボル設定が変更され、マップでも確認できます。

レイヤーが多い場合の対処法

このままの設定画面で、「入力レイヤー」に別レイヤーを指定して実行を繰り返すことで、すべて同じシンボル表示にすることができます。

数十レイヤー~数百レイヤーの場合

属性フィールドが同じレイヤーであれば、解析ツールのマージツールを用いることでレイヤー数を減らすことができるため、作業の時短になります。マージツールの使い方は、下記記事内で紹介しておりますので、是非ご参考ください。

設定完了

シンボル表示設定を終えると、下記画像のようになりました。ベースマップは見やすいように変更してます。本記事で紹介した方法は、シンボル数が多く、同じ属性情報を持つレイヤーが複数ある時に有効な方法です。参考にして頂けると幸いです!

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