はじめに
「頭がいい」と言われる人の能力――記憶力、論理的思考力、説明力、そして抽象的な思考力。これらは生まれ持ったものが大きく影響しており、努力ではあまり身につかないと考える方も多いのではないでしょうか?
その考えを覆すのが、偏差値35から東大合格を果たした西岡壱誠氏です。漫画『ドラゴン桜2』(講談社)で編集を担当する西岡氏は、自身の経験を基に「後天的に伸ばせる能力」を探求。その知見を活かし、教育実践を行う会社「カルペ・ディエム」を設立しました。
今回は西岡氏の連載から、「東大生が実践する時間の使い方」について解説します。この時間管理術を知ることで、あなたの生活にも新たな発見が生まれるかもしれません。
東大生に共通する時間活用法:隙間時間を無駄にしない
「時間を無駄にしない」――東大生にとってこれは鉄則です。例えば、映画の上映まで20分あれば、その間にレポートを書いたり、本を読んだりして、空いた時間を有効に使います。
また、遊ぶ時間も徹底的に管理されています。「18時まで遊ぶ」と決めたら、時間通りに解散。余計な雑談や時間の浪費はしません。その代わり、遊ぶときは全力で楽しみ、リフレッシュの時間を確保します。このメリハリのある時間の使い方が、効率的な生活を生み出しているのです。
「無駄」を定義し、合理的に時間を使う
西岡氏によれば、「無駄」の定義は人それぞれですが、大切なのはその時間をどのように有意義にするか考えることです。
例えば、授業中に「自分の受験に関係ないから無駄だ」と感じたとします。この時間をただ流してしまうのではなく、自分なりに価値を見出す工夫をすることが重要です。
一方で、遊ぶときには「無駄な時間だ」と思いながら過ごすのではなく、思い切り楽しむことで精神的なリフレッシュを図ります。遊びも学びも、全力で取り組む姿勢が東大生の特徴と言えるでしょう。
時間に厳しい=制限を設ける
東大生が時間管理で意識しているのは「制限」です。「この時間は勉強する」「この時間は遊ぶ」と明確に線引きをすることで、オンとオフを切り替えます。このルールがあるからこそ、無駄な時間を省きつつ、すべての時間を自分のものにすることができるのです。
時間に厳しいからといって「遊ばない」わけではありません。むしろ、遊ぶと決めた時間は徹底的に遊ぶことで、リフレッシュと効率を両立しています。この考え方は、ビジネスパーソンにとっても大いに参考になるはずです。
まとめ:時間を味方にする生き方
「無駄だ」と感じる時間も、自分次第で価値あるものに変えられる。これが西岡氏が強調する時間管理術の本質です。どんな時間でも活用する工夫をし、遊びも学びも全力で取り組む。その姿勢が「頭のいい人」の共通点です。
さっそく、今日からあなたの時間管理にも取り入れてみてはいかがでしょうか?
著者紹介:西岡壱誠
現役東大生。『ドラゴン桜2』(講談社)編集担当。偏差値35からの東大合格を果たし、自らの経験を基に教育実践を行う会社「カルペ・ディエム」を設立。受験生への支援活動を続ける傍ら、時間管理術や勉強法についての情報を発信している。